デジタルブックは外国人観光客におすすめ?導入するメリットとは
近年、日本を旅行する外国人観光客が増えてきました。外国人観光客が旅行中の情報収集によく利用するのが、スマホやパソコンです。そこで、より日本の魅力を伝えるために、デジタルパンフレットを導入する動きが進んでいます。今回は、外国人観光客向けのデジタルパンフレットを導入するメリットについてご紹介するので、参考にしてください。
旅行先の情報収集源はWEB系が多い
観光庁が調査している「訪日外国人の消費動向(2020年)」によると「外国人が出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの」ではスマートフォンが81.2%ともっとも多く、パソコン・タブレット端末も15.8%と3番目に多い結果になっています。また「日本滞在中に役に立った旅行情報源」では、無料Wi-Fiが27.6%と5番目に多い結果となりました。反対にフリーペーパーや紙の旅行ガイドブックはともに4%代と、利用する人は少ない傾向にあります。
このように、外国人が日本に旅行する際、参考にしているのがスマホやパソコンで見られるWEB情報だということがわかります。旅行中も、無料Wi-Fiを利用してインターネットで情報を集めたりしているようです。今や外国人にとって、WEB系の情報源はなくてはならないものといえるでしょう。
デジタルパンフレットを導入するメリット
外国人観光客向けのパンフレットをデジタルパンフレットにするメリットはたくさんあります。ここでは、デジタルパンフレットを導入するメリットについて紹介します。
多言語に対応できる
今までの紙のパンフレットでも、多言語に対応したものはありました。しかしそれは、英語、中国語、韓国語というふうに言語ごとにパンフレットを印刷しなければならなかったのです。日本に旅行する外国人の出身地はさまざまですので、すべての観光客の母国語に対応するパンフレットを製作しなければいけません。これでは製作するだけでも大変な労力を要しるうえ、印刷のコストもかかります。
デジタルパンフレットを導入すると、自動翻訳機能がついているので、簡単にあらゆる言語に対応できます。以前は観光案内所に言語ごとのパンフレットを置いていましたが、手持ちのスマホやパソコンで閲覧できるのでパンフレットを多くスペースが省略できるというのもメリットの1つです。
荷物が重くならない
紙のパンフレットだと、目的地に到着するたびにその土地の情報を知るためのパンフレットを入手することになります。訪れる場所が多くなるほど、カバンの中に紙のパンフレットがどんどん増えていきます。これではカバンが重いですし、スペースを圧迫してしまいます。デジタルパンフレットなら、スマホやタブレット1つあればたくさんの情報を簡単に閲覧できます。省スペースでユーザーの負担も軽減できます。
どこにいても入手可能
紙のパンフレットは観光案内所などの配置場所まで行かないと手に入れることができません。日本の道に慣れていない外国人観光客であれば、まず観光案内所の場所を探すのに時間と労力を奪われて疲れてしまうことも考えられます。
そこでデジタルパンフレットがあれば、わざわざ観光案内所を探さなくても、すぐに知りたい情報を見つけることができます。とくに日本各地のさまざまな場所を訪れる外国人観光客には、デジタルパンフレットが便利なのです。出発前にデジタルパンフレットを見て、日本のイメージをふくらませたり綿密な計画を立てたりすることに役立てることもできます。
情報を伝えやすい
デジタルパンフレットの優れた点は、写真や文字のほかに動画を埋め込めることです。写真や文字だけでも充分魅力を伝えられますが、言葉や静止画では伝わり切れない魅力もあるのではないでしょうか。とくに日本語独特の表現になると、外国語に翻訳したときに伝えたいことが正確に伝わらない場合も考えられます。そんな時に観光地の様子を動画で知らせることができれば、より正確な情報を伝えることができます。
デジタルパンフレットは外国人観光客に最適
上記の通り、外国人観光客向けのパンフレットにはたくさんのメリットがあります。感染症が話題になりやすい昨今、不特定多数の人が触る可能性のある紙のパンフレットを手に取るのに抵抗を感じる人も増えてきました。手持ちのスマホやパソコンで閲覧できるデジタルパンフレットであれば、非接触のまま知りたい情報を入手できるので外国人観光客には最適といえるのではないでしょうか。
また、デジタルパンフレットにはデータ解析の機能があります。どのページが外国人観光客には人気なのか、閲覧数やリンクのクリック数、滞在時間などで分析できるのです。それらを細かく分析していくことで、今後の課題を洗い出し、さらなる観光事業の活性化にもつなげることができるのではないでしょうか。
まとめ
以上、外国人観光客向けのデジタルパンフレットを導入するメリットについて紹介しました。端末さえあれば気軽に見ることのできるデジタルパンフレットは、外国人観光客が日本を訪れるときにも必ず役に立つでしょう。企業や自治体にとってもメリットはたくさんあります。「これからデジタルパンフレットを導入してみようか」と考えている方は、ぜひこの記事を参考に検討してみてはいかがでしょうか。